宿泊施設を運営されている方であれば、「どうすれば、お客様にまた来たいと思ってもらえるのか」と一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
価格や立地だけでの競争が難しくなっている今、体験価値そのものが選ばれる理由になる時代へと変わりつつあります。
その中で注目されているのが、業務用サウナの戦略的な導入です。近年のサウナ人気は一過性のブームではなく、「生活文化」として定着しつつあるといわれています。
この記事では、
- なぜ今、宿泊施設に業務用サウナが求められているのか
- 業務用サウナがもたらす経営的なメリット
- 「また来たい」と思われる施設づくりの考え方
- 導入事例と費用相場(目安)
について、宿泊施設の経営者・運営責任者の方にもわかりやすく解説します。
なぜ今、宿泊施設に業務用サウナが必要なのか
日本のサウナ市場は、現在大きな転換期を迎えているとされています。
2024年度の調査では、コロナ禍を経て利用者数の急増は一段落したものの、継続的にサウナを楽しむ愛好者層がしっかり定着していることが示されています。
- 関東都市圏:月1〜3回利用する「ミドルサウナー」が前年比24.0%増加
- 関西都市圏:月4回以上利用する「ヘビーサウナー」が15.1%増加
この結果からも、サウナは単なる流行ではなく、日常的に楽しまれる習慣として根づき始めていると考えられます。
約40%以上の人が定期的にサウナを利用し、4人に1人が積極的なサウナ愛好家という調査結果もあり、宿泊施設にとってこの層へのアプローチは、無視できない戦略といえるでしょう。

サウナ利用者が求める「プライベート性」という価値
これまでの宿泊施設では、「大浴場+共用サウナ」というスタイルが主流でした。
しかし近年、利用者の価値観は大きく変化しています。
共用サウナへの不満
共用サウナに対しては、たとえば次のような声が聞かれることがあります。
- 混雑していて落ち着かない
- 清潔さが気になる
- 温度や環境が好みに合わない
- 一緒にサウナに入る友人・知人などと会話ができない(良くも悪くも黙浴の強制)
プライベートサウナへの期待
その一方で、プライベートサウナには、次のような価値が期待されています。
- 清潔性への安心感
- 利用時間を自由に選べる
- 他人を気にせずリラックスできる
- 仲間とのサウナタイムを楽しめる
実際、客室にプライベートサウナがあることで「魅力を感じる」と答えた人は、サウナ愛好家層では非常に高い割合を占めています。さらに、宿泊費が上がってもその客室を選びたいという回答が9割以上にのぼったという調査結果もあり、業務用サウナは付加価値として強い訴求力を持つことがわかります。

業務用サウナ導入で得られる3つの経営メリット
業務用サウナの導入は、単なる設備追加ではありません。経営戦略の一部として考えることで、大きな価値を生み出しやすくなります。
メリット① 競合との差別化につながる
サウナの需要が高まる中で、「サウナがあるかどうか」「サウナの質が高いかどうか」で施設を選ぶお客様も増えています。特に「施設のある場所+サウナ」での検索が必須といえるような状態になっています。
宿泊施設だけでなく、グランピング施設やスポーツジム、レジャー施設などでも、業務用サウナが差別化の軸になるケースは少なくありません。
一見サウナとは関係がなさそうな業態でも、組み合わせ次第で新しい価値が生まれることもあります。
サウナ導入による体験価値の向上については、サウナ導入で選ばれる施設に|体験価値と売上を両立する設計の考え方もご参照ください。
メリット② 客単価アップが期待できる
業務用サウナを導入することで、客数を大きく増やさなくても、売上アップが見込める点も魅力です。
サウナ愛好家や高付加価値を求める層は、数千円から数万円レベルでの宿泊費アップを受け入れる傾向があるとされています。
また、サウナ関連グッズやドリンク、特別プランなどを組み合わせることで、さらなる付加価値創出につながるケースもあります。
メリット③ リピーター獲得による安定経営
「またあのサウナに入りたい」
そう思ってもらえる体験は、リピートにつながりやすいものです。サウナをきっかけに初めて訪れたお客様が、施設全体の雰囲気やサービスを気に入り、継続的に利用してくれるようになるケースも多く見られます。

業務用サウナの導入事例(イメージ)
ここでは、導入検討時のイメージをつかみやすいよう、よくあるパターンを例示します。
※数値は施設条件により変動します。
事例①:温泉旅館A(客室数20室)
プライベートサウナ付き客室を3室新設。予約が集中しやすいプラン設計により、通常客室より高単価でも選ばれやすくなった。
成功のポイント
- 客室との動線を重視した配置
- 水風呂もセットで整備
- SNSでの情報発信を強化
事例②:グランピング施設B
屋外にバレルサウナを複数棟設置。自然環境と外気浴を組み合わせ、体験価値を明確化したことで週末稼働を押し上げた。
成功のポイント
- 自然環境を活かした外気浴スペース
- 「ととのう」までの動線を最短化
- 写真映えする空間演出
事例③:都市型ホテルC
屋上にバレルサウナを設置し、宿泊プランに組み込むことで「都市部での希少性」を訴求。カップル・女性客の予約増につながった。
成功のポイント
- 都市部での希少性を活かす
- 夜景を楽しめる立地
- チラー水風呂で季節を問わず快適に
業務用サウナと家庭用サウナの違い
業務用サウナは、家庭用とは設計思想が異なります。
連日の使用を想定した耐久性や、商業利用で求められる安全配慮、サポート体制が重要になりやすい点が特徴です。
| 項目 | 業務用サウナ | 家庭用サウナ |
|---|---|---|
| 耐久性 | 長時間・連続使用を想定 | 個人使用レベル |
| 安全基準 | 商業利用に必要な配慮が重要 | 家庭用基準 |
| メンテナンス | 定期点検・部品交換が前提になりやすい | 簡易メンテ中心 |
| 保証・サポート | 導入後対応が重視される | 限定的な場合も |
| デザイン性 | 施設のブランドに合わせた設計 | 汎用的デザイン |
| 価格帯(目安) | 150万円〜500万円 | 50万円〜200万円 |
業務用サウナの費用相場と投資回収(目安)
費用は「サイズ・熱源・工事内容・動線設計・水風呂の有無」などで大きく変わります。ここでは目安としてご覧ください。
費用相場の目安
| タイプ | 初期費用の目安 | 月間ランニングコスト(目安) | 投資回収期間(目安) |
|---|---|---|---|
| バレルサウナ(屋外) | 200万円〜500万円 | 3万円〜5万円 | 5〜12ヶ月 |
| 屋内サウナ | 150万円〜400万円 | 2万円〜4万円 | 6〜12ヶ月 |
| チラー水風呂 | 100万円〜300万円 | 2万円〜3万円 | 8〜15ヶ月 |
※回収期間は、稼働率・価格設定・施設規模・運用設計により変動します。
投資回収のシミュレーション例(あくまで試算)
前提条件
- 客室数20室の温泉旅館
- プライベートサウナ付き客室を3室新設
- 通常客室より +1万円の価格設定
試算
- 月間稼働率70%の場合:3室 × 21日 × 1万円 = 月間63万円の売上増(目安)
- 年間で約756万円の売上増(目安)
- 初期投資300万円なら、数ヶ月〜半年程度で回収できる可能性があります
※実際は、集客導線・運用・季節変動・原価などで変わります。無理のない計画をおすすめします。
「ととのう」体験に欠かせない水風呂
業務用サウナを導入する際、見落とされがちなのが水風呂の重要性です。
サウナ単体では「ととのう」体験は完結しにくい
サウナ愛好家が求めているのは、「サウナに入ること」そのものだけではなく、
サウナ → 水風呂 → 外気浴という温冷交代浴のサイクルの中で生まれる「ととのう」感覚だとされています。
つまり、サウナ単体では体験価値が完結しにくく、水風呂まで含めてはじめて「また来たい」と思われる体験になりやすいのです。
水風呂の質が満足度を左右する
特に重要なのが、水風呂の温度管理です。
夏場に水道水だけでは十分に冷えず、「ぬるい水風呂」になってしまうケースも少なくありません。これでは、せっかくのサウナ体験が物足りなく感じられることがあります。
チラー水風呂という選択肢
季節に左右されず、安定した水温を保つには、チラー(冷却機)付きの水風呂が有効です。
kokolo saunaのチラー水風呂「Hagoromo1」は、3℃〜40℃の温度管理が可能で、オゾン除菌・ろ過機能により水を清潔に保ちやすい設計になっています。
「サウナはあるけど水風呂が物足りない」といった声が出ないよう、サウナと水風呂はセットで検討しておくと安心です。
水風呂の温度設計については、小規模サウナ・宿泊施設の水風呂温度設計|満足度を左右する「温度の幅」とは もご参照ください。
「また来たい」と思われる施設づくりの考え方
業務用サウナは、導入しただけで効果が出るものではありません。重要なのは、コンセプト設計と空間づくりです。
コンセプト設計で体験価値を高める
成功している宿泊施設には、必ずといっていいほど明確なコンセプトがあります。
- 誰に
- どんな時間を
- どんな導線で体験してもらうか
- そもそも水風呂が冷たいか!
この軸が定まることで、サウナの設計や演出にも一貫性が生まれます。
たとえば紹介動画などでも伝わりやすいのが、水風呂に入った瞬間に思わず「冷たい!」と声が出るようなリアクションです。
冷たい水風呂はお客様のテンションを上げ、体験のハイライトになりやすい。こうした“感動の瞬間”が記憶に残ることで、「また来たい」という気持ちにつながり、リピートのきっかけになることもあります。
サウナを中心に、食事・観光・宿泊を組み合わせた複合的な体験を設計することで、非日常感のある滞在を提供しやすくなります。

品質とデザインで信頼感をつくる
業務用サウナでは、安全性と耐久性も重要なポイントです。
kokolo saunaでは、商業利用を想定したラインナップとして、バレルサウナ(MODUシリーズ)や屋内サウナ(INBOX series)、チラー水風呂(Hagoromo1)などを展開しています。
kokolo saunaの業務用サウナラインナップ(例)
| 製品 | 特徴 | 推奨人数 | 向いている施設 |
|---|---|---|---|
| MODU6(バレルサウナ) | 4〜6名向けの大型アウトドアバレル | 4〜6名 | 温泉旅館、グランピング |
| MODU4(バレルサウナ) | コンパクトで導入しやすいサイズ感 | 2〜4名 | 小規模宿泊施設 |
| CUBE3B(屋内サウナ) | 前面ガラスで開放感/2WAY仕様 | 2〜3名 | ホテル客室、スパ |
| CUBE3W(屋内サウナ) | 木材のあたたかみで癒し空間 | 2〜3名 | 旅館客室、リラク施設 |
| Hagoromo1(チラー水風呂) | 3℃〜40℃温度管理/オゾン除菌・ろ過 | – | 全施設対応 |
| オリジナルストーブ | 電気式で簡単操作/火を使わない | – | 全施設対応 |
また、kokolo saunaのサウナは「サウナとストーブが一体となった電気サウナバス」として、PSE認証をクリアしている旨も案内されています。運用の安心感につながるポイントとして確認しておくと安心です。


付加価値サービスで満足度を高める
サウナ体験は、前後の時間も含めて評価されます。たとえば、
- 温度管理しやすいチラー水風呂
- メンテナンス性に配慮した設備
- 朝食やラウンジ空間の工夫
といった要素を組み合わせることで、全体の満足度が高まりやすくなります。
業務用サウナ導入の進め方と注意点
設置タイプを理解する
| 設置タイプ | メリット | デメリット | 向いている施設 |
|---|---|---|---|
| 屋外バレルサウナ | 外気浴との相性◎/非日常感 | 屋外スペースが必要 | 温泉旅館、グランピング |
| 屋内置き型サウナ | 天候に左右されない | 室内スペースが必要 | ホテル、スポーツジム |
| 埋め込み型サウナ | 空間に一体化しやすい | 工事が大規模になりやすい | 大型施設、リノベ |
それぞれにメリット・デメリットがあるため、敷地条件や運営スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
業務用サウナ選びのチェックリスト
導入前に、以下を確認しておくと安心です。
設備面
- 安全基準(PSE等)を確認できるか
- 連続使用に耐えられる設計か
- メンテナンス性(部品交換のしやすさ)はどうか
- 水風呂もセットで整えられるか
サポート面
- 設置後のアフターサポート体制
- 定期点検や保守の考え方
- トラブル時の対応範囲とスピード
- 法規制対応(必要に応じて相談できるか)
費用面
- 初期費用だけでなくランニングコストの目安
- 補助金・助成金の検討余地
- リース・分割の可否(必要な場合)
法規制・行政対応は専門家に相談を
業務用サウナの導入では、保健所や消防、建築基準への対応が必要になる場合があります。
自治体ごとに判断基準が異なるため、経験豊富な専門業者に相談しながら進めることで、トラブルを防ぎやすくなります。
専門業者のサポートを活用する
kokolo saunaでは、設計・製作・設置まで一貫したサポート体制を整えています。展示場で実際のサウナを体験できる機会もあるため、初めて導入される方でも検討を進めやすいはずです。
まとめ:業務用サウナで「選ばれる施設」へ
いかがだったでしょうか。
業務用サウナの導入は、単なる設備投資ではなく、体験価値を高めるための戦略といえます。
- 差別化による集客力向上が期待できる
- 客単価アップの余地が生まれやすい
- リピーター獲得につながる可能性がある
- 投資回収は、運用設計次第で短期化する場合もある(目安:数ヶ月〜1年程度)
これらを実現するためには、コンセプト設計・設備品質・運用サポートのバランスが重要です。
kokolo saunaでは、「人の心と体をあたためる」というコンセプトのもと、無理のない導入と、長く使える業務用サウナの提案を大切にしています。
まずは情報収集からでも問題ありません。あなたの施設に合った業務用サウナのかたちを、じっくり検討してみてはいかがでしょうか。
公式ページ(製品情報・相談窓口)
- バレルサウナ(MODUシリーズ):https://kokolosauna.com/barrel/
- MODU6 詳細:https://kokolosauna.com/modu6/
- 屋内サウナ(INBOX series):https://kokolosauna.com/indoor/
- チラー水風呂(Hagoromo1):https://kokolosauna.com/hagoromo-1/
- チラー一覧:https://kokolosauna.com/chiller/
- オリジナルストーブ:https://kokolosauna.com/stove/
- 公式サイト:https://kokolosauna.com/
- 法人のお問い合わせ:https://kokolosauna.com/contact2/
※本記事の内容は一般的な情報であり、効果や収益を保証するものではありません。導入にあたっては、施設条件・法規制・安全面を踏まえ、専門事業者へ相談しながら進めるのがおすすめです。



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