【サウナコラム】バレルサウナの魅力とは?自宅で極上のリラックスを

サウナコラム

kokolo sauna認定サウナライターの山﨑です。

今回は、バレルサウナの魅力について探っていきたいと思います。コロナ以降アウトドアブームもあり、屋外のアクティビティとしてもサウナが注目される様になりました。そこで実際にどんなものなのか一緒に見ていきましょう。

バレルサウナとは?

バレルサウナとは、樽の形をしたサウナになります。屋外に設置される事が多く、使用される木材には、パイン、レッドシダー、ヒノキなどがあります。

バレルサウナは、その特徴的な丸いデザインから、サウナ内の熱を効率的に循環させる機能美を備え、自然の香りや温かみを楽しめるサウナとして近年人気が高まっています。

バレルサウナを設置するメリット

屋外に設置される事が多いバレルサウナは、グランピングやBBQ、プール、水風呂など、ほかのアクティビティとも組み合わせがしやすく、宿泊施設であれば客単価アップとして、また個人の方であれば、プライベートな空間でリラックスできる場所として重宝されています。

健康効果

サウナには、体温を上げて血行を促進し、デトックス効果や疲労回復をもたらす健康効果があります。バレルサウナも例外ではなく、定期的な利用で免疫力の向上やストレスの軽減目的で利用されます。
またサウナ後は外気浴を楽しみながら使用すれば、リフレッシュ感が一層高まると思います。

エコフレンドリーな設計

現在流通しているバレルサウナの多くは、自然の材質で作られたエコフレンドリーな製品です。また設置場所にも左右はされますが、木材で制作されたバレルサウナは、断熱性に優れ、少ないエネルギーで効率的に温めることもできます。さらに、木材ならではの香りで、森林浴とも言えるリラックス効果に繋がる要素にもなっているのではないでしょうか。

バレルサウナのデザインと美しさ

バレルサウナの魅力の一つは、やはり、そのデザインですよね。丸みを帯びたシンプルな形状は、景観に溶け込みやすく、庭やテラスに設置することで、自然と調和し、美しい景観を作り出すことができます。

バレルサウナの設置とメンテナンス

バレルサウナは木製の部品で構成されており、組み立て自体はシンプルなためDIYの経験があれば自分で組み立てることもできると思います。平らなスペースと、しっかりとした基礎があれば地面の上に直接設置することも可能です。

次に、バレルサウナのメンテナンスについては、木材の保護のために定期的な塗装や清掃を行うことで、長く使用することができます。

ただしバレルサウナは、ログハウスのような丸太組構法(ログ構造)ではないため、「耐力壁」を持ちません。このため地震や台風などが多い日本では、弱い部分があることについて理解が必要です。

耐力壁とは?

耐力壁は、建物にかかる横方向の力(地震や風圧)を受け止め、建物の倒壊を防ぐために設置される壁のことです。ログハウスなどの丸太組構法では、木材が相互に組み合わされて構造自体が頑丈になり、耐震性や耐風性が強化されています。一方、バレルサウナは樽型のデザインのため、美しい形状ではありますが、一体化した耐力壁がないため、外力に対しての強度が劣ります。

バレルサウナが地震や台風に弱い理由

1.構造の問題

ログハウスを設置する際は、直接基礎(ベタ基礎・布基礎)や杭で地面との接合部をつくることが一般的です。バレルサウナはプレハブ式で簡単に組み立てられるため、ログハウスのような建築物と比較した場合は地震や台風などの自然災害に対する耐久性は高くありません。

2.対策

バレルサウナの安全性を高めるためには、いくつかの対策が考えられます。

設置場所の選定: 風当たりが強い場所や、地盤が弱い場所を避け、できるだけ風や揺れの影響を受けにくい場所に設置することが大切です。また防火壁を設けて風よけに使うというのも1つの方法です。

強固な基礎を設ける: 地面に直接設置するのではなく、しっかりとしたコンクリート基礎を設けて固定することで、台風や地震時に動かないようにすることが重要です。

アンカーやストラップを使用する: 風による飛散を防ぐため、バレルサウナを固定するためのアンカーやストラップを使用することも効果的です。

バレルサウナと一緒に楽しむ水風呂

バレルサウナを最大限に楽しむためには、水風呂の導入もおすすめです。サウナで温まった体を冷水で冷やすことで、血液循環が促進され、さらなるリラクゼーション効果が得られます。水風呂は、バレルサウナと同様に自宅に設置することができ、サウナ後のリフレッシュ感を高めます。

水風呂は、サウナと交互に利用することで、体内の老廃物を効果的に排出し、デトックス効果を増幅させます。また、肌の引き締め効果や、疲労回復を促進する効果も期待できます。水風呂の温度を調整することで、四季を通じて快適に利用できるのも大きな魅力です。

バレルサウナの導入を検討する際のポイント

バレルサウナを導入する際には、いくつかのポイントを考慮する必要があります。まず、設置場所の確保が重要です。十分なスペースがあるか、日当たりや風通しの良い場所かを確認しましょう。また、使用する頻度や家族の人数に応じて、最適なサイズやモデルを選ぶことも重要です。

なお都市計画法に定められている防火地域や準防火地域と呼ばれるエリアでは、耐火建築物または準耐火建築物を建てる必要があります。

また防火地域・準防火地域の周辺では、建築基準法22条により、22条指定区域(屋根不燃区域)に指定されている場合があります。この場合、バレルサウナの屋根部分等に対し防火性能が求められる事になります。

しかし日本で流通しているバレルサウナの多くは北欧や中国から輸入されており、日本の法律に準拠した耐火性能を有していない場合がほとんどです。

そのため都市部の屋外には法律上、気軽に設置できない場合が多くあるのでご注意下さい。

さらに、バレルサウナの熱源についても考慮する必要があります。電気ヒーターや薪ストーブなど、複数の選択肢がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。自分のライフスタイルや好みに合わせて選択しましょう。

バレルサウナの意外な使われ方

バレルサウナはサウナ利用のほかに、「仕事場」や「ホビールーム」としても利用可能です。実際、kokolo saunaのメンバーがバレルサウナが製造されている中国の工場へ視察にいった時、オフィススペースとして利用されているのを目にしたそうです。

実際、コクヨ、内田洋行、オカムラなどの国内メーカーが販売しているワークブースは高額なので、サウナ意外の使い方として、ワークブースとして使うのは理にかなってるのではないでしょうか。

また、瞑想スペースとしての利用もでき、心身をリセットしながらクリエイティブなアイデアを引き出すのにも最適です。日常のストレスから解放される新しい使い方として、ぜひ検討してみてください。

まとめ

バレルサウナは、その美しいデザインと機能性から、自宅で極上のリラックスを提供してくれるアイテムです。プライベートな空間で健康効果を享受しながら、日常のストレスから解放されることができるため、多くの人々にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

自宅にバレルサウナを設置することで、家族や友人と一緒にリラックスした時間を過ごすことができるだけでなく、自分だけの特別な空間として、日々の生活に豊かさをプラスすることができます。ぜひ、バレルサウナの導入を検討して、極上のリラックス体験を手に入れてください。

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