家庭用サウナにチラーは必要?専門的な視点で解説
「自宅サウナを導入したいけど、チラーって本当に必要なの?」
サウナブームの広がりとともに、自宅にサウナを設置する人が増えています。
サウナ後の水風呂は“ととのい”体験に欠かせない存在ですが、その冷たさを安定して保つチラーを導入すべきかどうかは、費用や維持管理の観点から悩む方も多いポイントです。
この記事では、サウナ設備に関わる専門的な視点から、家庭用サウナにおけるチラーの必要性をわかりやすく解説。
チラーの仕組みや導入メリット、そして「自分に本当に必要か」を判断するための基準も整理しました。
チラーとは?水風呂冷却装置の基本を理解しよう

チラーは簡単にいうと「水風呂専用のクーラー」です。
サウナで火照った体を急激に冷やすことで得られる「ととのい」の感覚は、サウナの醍醐味です。この感覚を最大限に引き出すためには、適切な温度の水風呂が欠かせません。チラーはその理想的な水温を維持するための装置なのです。
チラーの基本的な仕組み
チラーの基本的な仕組みは、ポンプで水を循環させながら装置内で水の熱を奪い取り、外へ放出する仕組みになっています。
内部には「冷媒」と呼ばれる液体が入っており、これが水から熱を吸収することで水温を下げます。
このサイクルを繰り返すことで、水風呂の温度を一定に保てるのです。
サウナ後の熱々の体で水風呂に入ると、どうしても水温はすぐに上がってしまいます。
チラーがないと、2回目・3回目と入るうちに水がぬるくなり、あの爽快な“ととのい”が得にくくなることも。
だからこそ、安定した冷たさをキープできるチラーが役立つのです。
家庭用チラーと業務用チラーの違い

チラーには 家庭用 と 業務用 があり、それぞれ性能・設置環境・価格帯に大きな違いがあります。
家庭用チラー
家庭用チラーは、一般的な100V電源で動作する小型タイプが中心です。価格帯は10万円〜30万円程度で、家庭用の浴槽サイズ(200L前後)に対応できる冷却能力を持っています。
設置が比較的簡単で、消費電力や運転音も業務用に比べて控えめなため、自宅サウナユーザーにとって扱いやすいのが特徴です。
ただし、連続して複数人が使用する場合や、真夏の屋外に設置するケースでは冷却が追いつかないこともあります。そのため「週に数回、家族で楽しむ」といったライトな利用には十分ですが、本格的に毎日使いたい場合はやや力不足を感じるかもしれません。
業務用チラー
業務用チラーは、主に200V電源が必要となり、冷却能力は家庭用を大きく上回ります。対応できる水量は500L以上と大きく、数人〜大人数が連続して利用しても水温をしっかりキープできるのが強みです。価格は30万円〜100万円以上と幅広く、大型モデルになると数百万円クラスになることもあります。
パワフルな性能と耐久性を備えており、長時間の連続稼働にも安心して使える点が魅力です。ただし設置スペースを確保する必要があり、運転音が大きい機種も少なくありません。初期費用とランニングコストも高めなので、個人利用よりは店舗や施設向けといえるでしょう。
選び方の目安
家庭用チラーは「1人〜家族で200L程度の水槽を利用する人」に最適。対して業務用チラーは「複数人での利用が多い」「大容量の水槽を安定して冷やしたい」といったケースに向いています。
利用頻度や設置環境を踏まえて、自分のサウナライフに合ったタイプを選ぶのが大切です。
家庭用チラーと業務用チラーの比較表
項目 | 家庭用チラー | 業務用チラー |
---|---|---|
価格帯 | 10万〜30万円前後 | 30万〜100万円以上 |
電源 | 100V中心 | 200V中心 |
冷却能力 | 200L前後 | 500L以上 |
設置性 | コンパクト・設置しやすい | 大型・専用工事が必要 |
運転音 | 比較的静か | 大きめ(機種による) |
耐久性 | 数年〜10年程度 | 10年以上の長期利用向け |
利用シーン | 家庭・個人利用 | 商業施設・大規模利用 |
チラーなしでも「ととのう」ことはできる?

結論から言えば、チラーがなくても「ととのう」感覚を得ることは可能です。
「ととのい」に必要なのは、必ずしも一定水温ではなく、サウナで上昇した体温を一気に冷やすことによる自律神経の切り替えや血流の変化。ある程度冷たい水風呂であれば、チラーがなくても十分に体感できます。
チラーなしの水風呂で工夫できること
チラーがなくても、以下のような工夫で冷たい水風呂を実現できます。
氷を入れる
最もシンプルなのが氷を投入する方法です。大量の氷を一気に入れると、すぐに水温を下げられます。特に夏場は必須の工夫ですが、20kg以上の氷を用意するのは現実的に負担が大きく、コストも高くなりがちです。
使用直前に水道水を入れ替える
水道水を張り替えれば、一時的にひんやりした水風呂を作れます。ただし、時間の経過とともに水温は上昇してしまうため、長時間の利用には不向きです。水道代も重なるので、頻繁に行うのはコスト面でデメリットがあります。
日陰に水風呂を設置する
直射日光が当たる場所に置くと水温はすぐに上昇します。日陰や風通しの良い場所に設置すれば多少は冷たさを保ちやすくなります。ただし、夏場の気温そのものが高ければ、やはり水温は上がってしまいます。
こうした工夫で一時的に冷たさを保つことはできますが、維持には手間やコストがかかります。特に夏場は限界があり、本格的に安定した水温を求めるならチラーの導入が現実的な選択肢になります。
チラーがない場合のデメリット
チラーなしの水風呂には、以下のようなデメリットがあります。
水温が安定しない
サウナを複数回利用すると体温が移り、水風呂の温度はどんどん上昇してしまいます。1回目は冷たくても、2回目・3回目にはぬるくなり、爽快感が失われがちです。
夏場は水温が上がりやすい
外気温が高い夏場は、水道水自体がぬるいため冷たい水風呂を維持するのが困難です。特に28℃前後まで上がると、もはや「ぬるま湯」に近い状態になってしまい、「ととのい」効果が薄れてしまいます。
毎回の準備に手間がかかる
氷を大量に準備したり、使用直前に水を入れ替えたりする必要があります。手間がかかるだけでなく、氷代や水道代が積み重なり、長期的には大きな負担になります。
水道代がかさむ
冷たさを保つために頻繁に水を入れ替えたり、流し続けたりすると、水道代が大幅に増えてしまいます。節約したい方にとっては大きなデメリットです。
このように、チラーがないと「温度管理の難しさ」「維持の手間」「コスト増」といった問題が避けられません。サウナを頻繁に楽しみたい方や、長期的かつ安定した“ととのい体験”を求める方には、やはりチラーの導入が有効といえるでしょう。
チラー導入の判断基準3つ

自宅サウナにチラーを導入すべきかどうかは、人によって答えが異なります。
ここでは、判断の目安となる3つの基準をご紹介します。
1. サウナの使用頻度と人数
サウナの利用回数が多い方や、家族・友人と一緒に連続で利用する場合は、チラー導入の優先度が高まります。
週に1〜2回、一人で楽しむ程度なら氷や水の入れ替えでも対応できます。
しかし、週3回以上使う方や、複数人で連続して入る場合は、水温がすぐに上がってしまうため、チラーの冷却力が大きな安心材料になります。
2. 季節と設置環境
夏場や温暖な地域では、外気温に影響されて水温が上がりやすくなります。
日本の蒸し暑い夏では、氷を大量に入れてもすぐにぬるくなりがちで、理想の冷たさを維持するのは困難です。
また、設置環境も重要です。
屋外設置なら直射日光を避け日陰に置く工夫が必要ですが、それでも真夏は水温上昇を防ぎきれません。屋内でも室温が高ければ同じ問題が起きます。
3. 予算と長期的なコスト
チラーは初期費用がかかりますが、長期的に見ればコスト面で有利になるケースもあります。
例えば、週2回サウナを使い、毎回氷を5kg(約500円分)用意すると、年間で約5万円。数年続ければチラーの購入額に近づきます。
さらに、水を頻繁に入れ替えれば水道代もかさみます。
一方、チラーがあれば水の入れ替え頻度を減らせるため、水道代や氷代の節約につながり、結果的にコスト効率が良い選択になる可能性があります。
サウナを長期的に楽しむ予定であれば、初期投資はかかりますが、チラーの導入が結果的にコスト効率が良い選択となる可能性が高いでしょう。
kokolo saunaのチラー水風呂「Hagoromo1」の特徴

「説明を聞いても、どちらを導入すべきか今ひとつわからない…」という方におすすめなのが、kokolo saunaのチラー水風呂 「Hagoromo1」 。
kokolo saunaは「人の心と体をあたためる」を理念とし、家庭でも安心して楽しめる高品質なサウナ製品を適正価格で提供しています。
その中でも 「Hagoromo1」 は、家庭用の扱いやすさと業務用に匹敵する冷却性能を兼ね備えた、まさにハイブリッド型の水風呂チラー。製品の特徴を1つずつご紹介。
1. 簡単操作&メンテナンス性
Hagoromo1はシンプルな操作設計で、誰でも扱いやすいのが特徴です。フィルターや水質管理も手間がかかりにくく、毎日のサウナ習慣に無理なく取り入れられます。
2. 水を清潔に保つオゾン機能
水を冷やすだけでなく、オゾン除菌機能を搭載している点も大きな特長。これにより、水質がまろやかに保たれ、清潔で快適な水風呂体験が長く続きます。単に「冷たい」だけでなく、心地よさも追求した設計です。
3. 安全性への配慮
kokolo saunaの製品は電気用品安全法に基づくPSE認証を取得済み。このチラーは電力容量の関係で PSEの対象外となるため、日本国内でのPSE検査は不要(行政機関に確認済み)ですが、ヨーロッパやオーストラリアの電気安全認証をクリアしており、国際基準に準じた安全性が確保されています。
日常的に安心して使用できる品質管理が徹底されています。
4. 環境への取り組み
素材には環境に配慮した木材を使用し、サウナ体験だけでなく持続可能性にも目を向けています。自然と共生するサウナブランドならではのこだわりです。
5. 適正価格を実現する製造背景
Hagoromo1は北欧ではなく中国の提携工場で生産。品質を保ちながらもコストを抑えていることで、家庭用でも導入しやすい価格帯を実現しています。
こんな方におすすめ
- どれを選べば良いのか迷ってる人
- 氷や水の入れ替えに追われず、毎回安定した冷たさを楽しみたい方
- 清潔さと安心感を求める方
- サウナを「特別なご褒美」ではなく、日常の習慣にしたい方
- 家族や大切な人と一緒に、ととのい時間を共有したい方
kokolo saunaは「人の心と体をあたためる」ことを理念に、単なる設備や贅沢品ではなく暮らしを豊かにする時間 を届けたいと考えています。
サウナで熱くなった体が冷たい水に包まれた瞬間、体はリセットされ、心がふっと軽くなる癒しの場所として。
スマホやテレビから離れて、家族や友人と深く繋がる場所として。
そんな小さな積み重ねが、毎日の幸せや健康につながる──そう信じています。
自宅にいながら、サウナ施設のような贅沢な“ととのい”を。
kokolo saunaは、あなたとご家族の暮らしに、そんな心と体が整う時間をお届けします。
まとめ:あなたのサウナライフに合った選択を

いかがだったでしょうか?
家庭用サウナにチラーは絶対に必要というわけではありません。
ですが「理想的な水温でととのいたい」「手間なく快適に楽しみたい」という方にとっては、大きな魅力となる設備です。
もちろん、チラーがなくても工夫次第で水風呂を楽しむことは可能。
しかし「本格的にサウナライフを続けたい」「毎回安定した冷たさを味わいたい」という方には、長期的な手間とコストの観点からもチラー導入が安心で快適な選択になるでしょう。
あなたのライフスタイルに合った方法で、最高の“ととのい体験”を楽しんでください。
詳しい情報や製品については kokolo sauna をぜひチェックしてみてください。
理想のホームサウナづくりに役立つヒントが見つかるはずです。
コメント