【サウナコラム】「スークサウナー」で個人用サウナを疑似体験して個人用の水風呂について考えてみた

【サウナコラム】「スークサウナー」で個人用サウナを疑似体験して個人用の水風呂について考えてみた

2024年9月2日

kokolo sauna認定サウナライターの山﨑です。

8月14日から20日まで大阪梅田の阪急うめだ本店で行われていた「スークサウナー」に行ってきました。

阪急うめだ本店10階の「うめだスーク」で行われるスークサウナーは、2021年8月にスタートしてもう4回目。

私は1回目に行ったっきり3年ぶりの訪問。

初回は関西のサウナ・銭湯8施設と12のサウナグッズブランドだけだったのですが、今回は全国のサウナ12施設、そしてグッズブランドは21と、初回と比べると参加する施設もグッズも多彩なラインナップ。

実施時期によって参加される施設やブランドが変わる(行けなかったスークサウナーvol.3には北海道のブランドや施設も出展)ので、行きたい施設や欲しいグッズが増えて困ってしまいます。

今年は施設所属のアウフギーサーの方も来られて、アウフグースレッスンも!

たぶんこれをやってしまうとアウフギーサーになりたくなるのでやめておきました。

個人的にびっくりしたのが自宅用サウナの展示がされていたこと。

今回は「IESAUNA」さんと「SAUNIA」さんがいらっしゃっていました。

テント型の「IESAUNA」

「IESAUNA」はテント型のコンパクトなサウナ。

火気が使用できる場所ならばバイオエタノールでサウナストーンを温められ、煙も出ません。

占有スペースも少なく煙突を天井から30cmほど離すことができれば、ベランダ等で使うことができます。

薪もいいんですけど、買う手間や終わった後の処理、煙のことを考えると、バイオエタノールはとてもいいですね。

温度は燃料容器小で80℃から85℃、大で90℃から100℃とのこと。好みの温度で楽しむことができます。

ちなみに「IESAUNA」には「irori」と呼ばれる電気ストーブタイプもあってこちらは屋内でも使えるのがポイント。屋内でテントサウナできる時代…。すごいな…。

金額はバイオエタノールタイプのストーブ、テント、ストーンのセットが249,000円、電気ストーブタイプのセットは549,000円(どちらも税込・設置費・電気工事費別)。

比較的コンパクトに収納できるのでマンションや引っ越しが多い人に最適です。

常設型の「SAUNIA」のバレルサウナ

「SAUNIA」はフィンランドのブランド。サウナハットなどグッズも多く出していますが、バレルサウナもあります。

「SAUNIA」のバレルサウナは、施工業者が設置する常設型。

展示しているバレルサウナに入れるとのことで中に入らせていただきました。

使用しているのはフィンランド産のパイン材。室内にいい香りが漂います。

室内は大人4名が入れるくらいのサイズ。窓が多くバレルサウナ特有の円形形状が与える圧迫感はありません。

金額は施工費込みの2,640,000円(税込・設置費込み送料別)。かなりしますが、サウナとしてだけではなく、書斎や離れ、リラックスルームなどの小屋として利用する人もいるのだとか。
小屋としても使えることを考えると安いのかもしれません。

個人用サウナでの身体の冷却方法を考える

せっかく個人用のサウナを買うなら、水風呂にもこだわりたいところ。

残念ながらスークサウナーの会場に水風呂の実物展示はありませんでしたが、各社ともカタログに水風呂が載っていました。

水温を20℃に設定できるチラー付き簡易浴槽のものが176,000円(税込)、チラーなしの木製タブが設置費込みで451,000円(税込・送料別)。サウナと合わせるとなかなかの投資になってしまいます。

そこで筆者が考える個人サウナ利用時の身体の冷却方法を考えてみました。

シャワー

一番手っ取り早いのはシャワー。

プライベートのサウナ施設でもシャワーのみのところもありますね。

ただある程度身体は冷やせるものの、身体の内部まで冷やすことはできず、個人的にあまりととのわないなという印象です。

家でも常設のところが多いですし、屋外でもバケツに水を入れて、ポンプ式のシャワーを買えば対応でき、一番お手軽な冷却方法です。

お風呂の浴槽・屋外簡易浴槽

シャワーと並んで初期投資が必要ないものとしては、お風呂の浴槽を水風呂にしてしまう方法があります。屋外だとビニールプールのような簡易浴槽でしょうか。

これなら水中に身体を沈めておくことができるので、身体の内側まで冷やすことができます。こうなるとだいぶととのいやすくなるなというのが個人的な感想です。

ただ普通の浴槽・簡易浴槽だと温度設定ができず、長く入ったままだと徐々に水温が上がってしまい、水から上がったときのシャキッと感がなくなり、ととのいが遠のいてしまいます。

チラー(冷却装置)付き水風呂

せっかく個人でサウナを買ったのなら、チラー(冷却装置)付きの水風呂が欲しいところです。

少々お値段が張りますが、個人サウナ同様、自分で水温設定できるのが最大のメリット。

私もいろんな温浴施設でサウナ→水風呂→外気浴のルーティンを行っていますが、なかなか最適なところに出会えていません。

現時点での個人最適解は神戸サウナ&スパさんのフィンランドサウナ95〜100℃→水風呂11.7℃なのですが、気候や体調によってととのう日もあれば、ととのわない日もあります。

それを考えるとそれぞれ温度調整ができるほうが良いですし、さらに水風呂は大人数で入るのでなければ簡易浴槽ではなく、ひとりでゆったり入れてしっかりと腕が置いておける形状の水風呂が良いなと感じます。

個人用水風呂を酷暑対策として使う

とはいえ、水風呂だけに何十万もかけるとなるとさすがに尻込みしてしまいます。

そこでスークサウナーに展示されていた「SAUNIA」のバレルサウナのように、水風呂を「別の用途に使えないか」を考えてみます。

この数年で夏の最高気温が35℃を超える猛暑日が増え、天気予報の予想最高気温に37℃、38℃の数字を見るのも珍しくなくなってきました。

水風呂をサウナ用としてだけではなく、「酷暑対策」として利用するのです。

身体のクールダウン

サウナ後だけではなく、運動したあと、または外出して帰ってきたときや、ただ単に暑いので、水風呂に入るという使い方ができます。

水温調整できるのなら、帰宅時間が異なっても自身の好みの水温に調節できるのでより良いでしょう。

水風呂の水を使って、冷却に使う

水風呂の水を冷却に使うという方法もあります。

買ってきた果物や野菜、飲み物を冷やす。またホースをつなげて、冷却用ミストやウォーターカーテンという使い方もできそうですね。

果物や野菜を冷やすなら、水浄化機能のあるチラーがついたものを用意するのも良いでしょう。

サウナ用としてではなく多用途で考える

個人用サウナにしても個人用水風呂にしても、ただサウナ用として使うのではなく、他の用途でも使えないかを考えると、導入の障壁が低くなります。

ぜひ自分の生活スタイルを顧みて、うまく使える方法がないかを考えてみましょう。